『物価高がヤバい』は、勉強してない証拠。|知識があれば、インフレをチャンスに変えられる理由を解説
最近、食料品や外食の値段がどんどん上がっていますよね。長らくデフレだった日本も、少しずつインフレの波に入っています。
でも不思議に思いませんか?庶民の生活は苦しいのに、株価は上がり続けています。これは決しておかしいことではありません。実は、インフレの時代、株価が上がるのは自然な現象なんです。
インフレとデフレの違い
インフレとは?
インフレは「物の値段が上がること」、逆に「お金の価値が下がること」です。例えば100円だったハンバーガーが120円に値上がりしたとします。この場合、100円ではハンバーガーが買えなくなり、お金の価値が下がったことになります。
デフレとは?
デフレはその逆で「物の値段が下がること」、つまり「お金の価値が上がること」です。100円のハンバーガーが80円になったら、お金の価値が上がり、同じ100円でより多くのものが買えることになります。
インフレが経済にもたらす影響
インフレの時は、物の値段が上がることで企業の売上も増えます。業績が良くなった企業は従業員の賃金も上げられるので、生活に余裕が出ます。結果として、物を買う人が増え、さらに物の値段が上がる…という好循環が生まれます。
逆にデフレになると、物の値段が下がるため企業の売上は減り、賃金も下がります。すると消費が冷え込み、さらに物価が下がるという負のスパイラルに陥ります。
お金の価値はどう変わる?
例えば毎年2%のインフレが続くと、手元の100万円は5年後に約90万5千円、10年後には約82万円の価値になってしまいます。
つまりインフレの世界では、ただお金を貯めているだけでは価値がどんどん減っていくんです。
インフレ時の正しいお金の使い方
物価が上がる世界では、貯め込むより「使うこと」が合理的です。今日1万円で買えるものが、明日には1万2千円になってしまうかもしれないからです。逆にデフレの時は「使わずに待つ」のが正解でした。
なぜ株価はインフレで上がるのか?
株価は企業の利益を反映しています。例えば売上100万円、経費50万円の企業が10%のインフレに直面したとします。売上は110万円、経費は55万円となり、利益も10%増えます。この利益増加が株価に反映され、株価は上がるわけです。
一方、現金はインフレで価値が減るだけです。つまり、株を持っている人はインフレの波に乗れて、現金だけの人はどんどん損をしてしまうのです。
まとめると、株を持っていれば、物価が上がっても買えるものが維持されます。現金だけだと物価の上昇に追いつけず、生活が苦しくなります。
投資で広がる格差
資本収益率(R)は経済成長率(G)よりも大きいことが多く、資産運用で得られる富は労働で得られる富よりも増えやすいです。つまり投資をしている人とそうでない人では、自然と格差が広がってしまいます。
では何を買えばいいのか?
答えはほぼ決まっています。新NISAで「オルカン」や「S&P500」といったインデックス型投資信託を積み立てることです。初心者でもリスクを分散しつつ、長期で資産を増やせる方法です。
まとめ:インフレに負けないために
- インフレの時代、現金だけでは資産価値が目減りする
- 株式投資は生活防衛の手段
- 少額からでも投資は始められる
- インデックス型投資信託が初心者には最適
物価が上がる世界では、自分で知識を身につけ、行動して防衛策を取ることが大切です。国や企業に頼るだけでは、資産は守れません。
